2010年5月2日日曜日

アート|山種美術館「大観と栖鳳-東西の日本画-」展

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もはや3月の話になってしまいますが、新しくなった山種美術館に行ったときの備忘録をば。気に入った作品の記録をさせていただきます。ほんと、自分用ブログって感じで恐縮です。


もちろん終わってしまっていますが、「大観と栖鳳-東西の日本画-」展なるものに行ってきました。猫好きとしては惹かれざるを得ないポスターですね。mixiで会社の同期が行ったと書いていて、私も行ってみました。


竹内栖鳳『班猫』(重要文化財)


猫を飼っていると分かりますが、こういう構図あるんですよね。毛づくろいをしながらも、こっちを見ているの図です。茶柄に映える緑の目、真っ白な前足がきれい。輪郭がはっきりしていませんが、それがふわりとした猫の毛の感覚を表現しています。


竹内栖鳳『緑池』


蛙好きの友人を虜にした絵です。
淡い色の濃淡だけで、画面いっぱいに表現された水が新しく感じました。動きのある蛙の下半身もいきいきとしていいですね。個人的には日本画によく入る作者のハンコって好きなのですが、ハンコが入っている位置もいい。


横山大観『心神』


大観というと「雲」というのが個人的なイメージです。こちらも雲の濃淡と左側だけ少し多めに見えている富士山とのバランスがよいと思いました。富士山の雪の部分が一番明るく見えます。


下村観山『老松白藤』


実物と比較にならないスモールサイズな画像で、何とも良さが伝わらないわけですが、 松の巨木に、藤の花が垂れかかっています。松単体の絵はよく見ますが、藤の花が垂れているのが秀逸と感じました。



川端龍子『鳴門』


こちらも大作なのですが、日本画でここまで青を大胆に使った作品を見たことがなかったので印象に残りました。青のインパクトが強く、一瞬何か分からなかったほど。


竹内栖鳳(たけうち せいほう)はこの展示で知りましたが、「動物を描けば、その匂いまで描くといわれた達人であった」とのこと。

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