2010年2月9日火曜日

テレビ|NHK課外授業 ようこそ先輩「いいデザインって何だろう?~デザイナー ナガオカケンメイ」

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録画ができるテレビを買ったこともあり、興味深い番組をいろいろ録り溜めています。今日はNHKの「課外授業 ようこそ先輩」。D&DEPARTMENTのナガオカケンメイさんです。
つい先日も東京・九品仏のD&DEPARTMENTを覗きにいったばかりですが、カリモク60(上画像)が前から気になっています。モケットグリーンと手触り、もちろん座り心地も素敵です。
1965年北海道生まれ。愛知県立半田工業高等学校を卒業後、大手デザイン会社勤務を経て1997年デザイン会社を設立。2000年、デザインとリサイクルを融合した新事業「D&DEPARTMENT PROJECT」を開始。2003年には、デザインと販売を結びつけた新しい仕組みが評価されグッドデザイン賞審査委員長特別賞を受賞。日本のものづくりの原点を意識したブランド「60VISION」(ロクマルヴィジョン)を設立し、1960年代に生まれた優れた商品の復刻などをおこなっている。
よいデザインとは何か?をナガオカさんが母校の高校生たちに問う内容で、2つの宿題が出されていました。

宿題1 いいデザインを持ってくる

高校生たちが持ってきたのはケータイ、ブルガリの財布(?)、腕時計‥。見た目や色の美しいものが中心です。

宿題2 10年以上使っているものを持ってくる

トンカチ、茶碗、アイロン、欠けた定規‥。千差万別で、使い込まれた個性的なものばかり。

良いデザインの3つの条件

ナガオカさんは良いデザインの条件として以下3つ挙げ、
  1. 機能美がある
  2. 長く使っていられる
  3. 思いがある
「古いものを手がかりにいいデザインって何かを考えよう」という課題を出します。

苦戦する高校生たちは生産現場を見たり、生産者や使っている人の話しを聞いたりして、ただ見た目や色がかっこよいだけがデザインではなく、ながく使える、愛される、飽きがこない、などの新しいデザイン観を見出していきます。

自分の身の回りの良いデザインは‥

自分が10年以上使っているものって何だろうか?と自分事として考えてみたわけですが、古いものは大体実家に置き去りです。一人暮らし宅でもあるのは、高校時代に友人の手作りでもらった皮のブレスレッドでした。
結構年季が入ってきています‥。
おぼろげな記憶だと、たぶんデザインはマルタン・マルジェラか何かの模倣だったと思いますが、これはもうかれこれ10年選手。

1.機能美がある
私の割と細い手首にしっくりくるサイズです。やはり記憶がおぼろげですが、ある程度、私の手首のサイズに合わせてつくってくれてたっけなーと思います。きつすぎず、ゆるすぎない。一つの穴で留める金具もシンプルで良いです。

2.長く使っていられる
修理のようなことはしたことがありませんが、たまにオイルで手入れをしています(いや、ここ数年やってないな‥すみません)。丈夫な皮なのかな?10年来、すたれていません。合わせる服も、自分の場合はあまり選びません。

3.思いがある
友人がつくってくれたものなので、やはりそう簡単に手放せるものではありませんね。ものとして好きというのも当然ありますし、たまに手入れをすると愛着が湧きます。純粋に年月を重ねることで思いも少しずつ重なっていくように思います。

つくってくれた友人は靴職人を目指していて、今もつくっているようですが、靴や鞄の修理屋さんスピカで働いているようです。何かあればご利用ください。(勝手に回し者みたくなってますが)

ゴミはデザイナーがつくっている

そういえば最後に「ゴミはデザイナーがつくっている」という言葉があり、印象的でした。長く使われるロングライフなデザインを志すのが、デザイナーの使命と言えるのでしょう。
デザイナーの社会的責任みたいなものは『生きのびるためのデザイン』(ヴィクター・パパネック)が古典で良かった記憶があります。読み返してみようかな。

ウェブの世界で考えるとデザインに伴なう環境負荷は低いなー。電気代くらいでしょうか!?でもサーバーは24時間動いてるし、結構な電気使ってるだろうな。


参考リンク:

参考本:
ナガオカケンメイの考え
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ナガオカケンメイのやりかた
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ナガオカケンメイとニッポン
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