土曜日の午前中にテレビを見ていたら、このCMが流れました。
つい見入ってしまって、YouTubeで調べてから何度も見てしまいました。
結婚を前にした娘と父という設定はありがちなんだけど、「父がたまにつくってくれる料理」という日常生活の一場面で切り取られた回想のシーンは、素朴でホロりとくるものがあります。
娘が子ども時代に抱いていた父との距離感、そんな思い出を回想する娘のナレーション、結婚式を前にして、溢れ出るような感情とともに出る「うまい」という最後の一言が感動的です。口には出さないものの、ナレーションの中で「あと、ありがとう、お父さん。」と最後に付け加えられるのがホロりなところではないでしょうか。
回想シーンで出る父の姿も哀愁があってよいですね。
小学生時代の娘に「うまいか?」と聞いても無言であったり、高校時代の娘は外食でそもそも食べることもしなかったり。高校生の娘が「(外で)食べてきた。」といった後の、父のチャーンを炒める手がちょっと力ない感じになる場面も、一瞬だけれど寂しい。
久しぶりにグッときたので、構成を簡単に書き出してみました。
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娘「お父さんのチャーハンが食べたい。」
気がつくと私は泣き出していた。
父「あ、ああ。」
(回想)
お父さんのチャーハンは、
卵かけご飯をただ炒めただけ、みたいなやつで、
パラパラというよりパサパサだし、
隠し味のソースは隠れてないし。
お父さんのチャーハンは、
父「おう、今日はチャーハンだ。」
お母さんが風邪のときとか、
怒って実家に帰っちゃったときとか、
そんなときに決まって、出てくるものだった。
父「うまいか? うまいか?」
娘「・・・」
慣れない料理
慣れない二人きり
高校生になって
父「おう、今日は・・」
娘「食べてきた。」
外食も増えて、そんなチャーハンを食べることもなくなったけれど、
結婚式の三日前、
娘「お父さんのチャーハンが食べたい。」
父「うまいか?」(回想「うまいか?」)
あのときは言えなかったけど、
娘「うまい」
あと、ありがとう、お父さん。
ごはんの数だけ、家族になる。
東京ガス
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娘役は初音映莉子、父役はきたろう。
音楽は名高い菅野よう子らしいです。相変わらずCMの雰囲気に合った作曲ですね。
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